虫歯の分類はC0~C4まであります。CとはCariesの略語であり虫歯のことです。
一般的に虫歯の進行程度はエナメル質・象牙質・歯髄までの侵襲程度と症状にて判断しますので確定診断としてレントゲン撮影が必須となります。
⓪C0:エナメル質表層が脱灰し、白く濁っている程度であり無症状。
ブラッシング改善やフッ素塗布にて再石灰化が見込める状態です。
①C1:エナメル質表層から内部まで進行しているが、象牙質まで到達していない状態。無症状。
レントゲン撮影、ブラッシング状況より治療介在するか経過観察を行うか判断します。
②C2:象牙質内に達している状態。 しみるといった症状が出現しやすい。穴があいている。黒い。
レントゲン撮影にて象牙質に達しているか確認。麻酔にて虫歯治療必要。
象牙質はエナメル質と異なり放置すると速いスピードで歯髄まで進行するため早期治療が必要。
この段階での治療をいい加減に行うと再発し歯髄に到達し激痛を伴い神経を除去する抜髄に。
③C3:虫歯の進行が歯髄に至る状況。
冷たい物や温かい物で強くしみる。何もしていなくてもズキズキと激痛がする。
レントゲンにて確認し、麻酔下にて抜髄処置。⇒不可逆性歯髄炎のため神経の処置が必要。
適切な歯髄処置を施すことで90%以上の成功率となる。つまりマイクロスコープと3DCTを用いたマイクロエンド精密根管治療が必要となります。肉眼や10倍程度のルーペではとてもではありませんが対応できません。
④C4:C3 状態を放置し残根状態を呈している。痛みはほとんど感じないが腫脹の出現が高い。
残念ながら抜歯の適応か、歯根の長さによりCrownLengtheningの小手術にて保存を試みる。